兔儿牡丹

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1月26日日本昔話牡丹花若者 [复制链接]

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むかしむかし、能登のとの国くに(のとのくに→石川いしかわ県けん)に、一人ひとりの若わかい百姓ひゃくしょうがいました。 若者わかものは子こどもの頃ころから木きや花はなが好すきで、よく山やまへ行っては珍めずらしい草くさや花はなを取とって来きて庭にわのすみに植うえたり、鉢はちで育そだてたりして大事だいじにしていました。 この若者わかものが住すむ村むら境に深見ふかみ山やまといって、一段いちだんと高たかい山やまがあります。 さて、ある暑あつい夏なつの日ひの事こと。 若者わかものが深見ふかみ山やまを歩あるいていると、どこからともなく良い香かおりが漂ただよってきました。 甘あまい様ような、酸すっぱい様ような、それでいてどこか懐なつかしい、とても不思議ふしぎな花はなの香かおりです。 花はなの事ことなら何なんでも知しっている若者わかものでしたが、この香かおりをかいだのは本日きょうが初はじめてです。(いったい、何の花はなだろう?) 若者わかものは香かおりをたよりに、山やまの奥おくへ奥おくへと歩あるいて行いきました。 しばらくして辺あたりを見回みまわすと、尾根おね一ひとつ越こえた向むこうの山やまに、薄うす紅色の花畑はなばたけがありました。 さっそく尾根おねづたいに、若者わかものは花はなの方ほうへと近ちかづいて行いきました。 めったに人ひとの入はいらない道みちもない山奥やまおくを進すすみ、もう少すこしという所ところで若者わかものは思おもわず足あしを止とめました。 そこはちょうど馬うまの背せ中の様ように、右みぎを見みても左ひだりを見みても切きり立たった岩山いわやまです。 それでも若者わかものは花はなを見みたい专心いっしんで岩いわ角かくを掴つかみ、木きの根ねにつかまって高たかい崖がけの上うえをはう様ようにして渡わたって行いきました。 何なんとか渡わたり終おわると、そこは目めの覚さめる様ような一面いちめんのお花畑はなばたけです。 見みた事こともない大おおきな牡丹ぼたんの花はなが、いっせいに咲さききそっていました。「ああ、こんな山やまの中なかに、こんなに美うつくしい牡丹ぼたんの花はながあるとは。それにしても、もう季節きせつもはずれているのに」 どう考かんがえても不思議ふしぎですが、でも花はなの大好だいすきな若者わかものは夢ゆめの中なかへ誘さそい込こまれる様ような香かおりに胸むねを踊おどらせて、しげしげと花はなに見みとれていました。 たくさんの花はなの中なかでも、特別とくべつあざやかな花はなを咲さかせた大牡丹ぼたんが、ひときわ若者わかものの目めを引ひきつけました。「ああ、何なんと美うつくしいのだろう。こんな花はなを家いえの庭にわに咲さかす事ことが出来できたら」と、思おもわず、つぶやいた時ときです。 蓦地とつぜん花はなのかげから、一人ひとりの乙女おとめが現あらわれました。 まるで天女てんにょの様ような、美うつくしい乙女おとめです。(こんな所ところに人ひとがいるとは。まさか天女てんにょ?) 不思議ふしぎに思おもいながらも、若者わかものはその乙女おとめを見みつめていました。 乙女おとめは何なにの音おとも立たてずに若者わかもののそばへ近よって来くると、にっこりと笑わらって言いいました。「その花はなを一枝、わたしに折おって下くださいな」 その声こえがあまりにも綺麗きれいだったので、若者わかものはびっくりしました。「どうか、その花はなを一枝、わたしに折おって下くださいな」 乙女おとめは大おおきな美うつくしい牡丹ぼたんの花はなを指ゆびさして、また言いいました。「はっ、はい。しかしここは、わたしの花畑はなばたけではありません。どの花はなも、勝手かってに折おるわけにはいきません」「いいのですよ。ここは、わたしたちの花畑はなばたけです。その花はなは、わたしなのです。どうか、あなたのお手てで。???あなたのお手てで、折おって下ください」 その声こえは前まえと違ちがって、とても寂さびしそうです。(自分じぶんの言葉ことばが、乙女おとめの心こころを傷きずつけたのかもしれぬ) 若者わかものはそう思おもって、指ゆび差さされた花はなの一枝を折おり取とって、女おんなの手てに渡わたしました。 その途端とたん、若者わかものは気きを失うしなって、ばったりと倒たおれてしまったのです。 さて、それからどのくらい時ときがたったのでしょうか、どこか遠とおくの方ほうで、誰だれかが呼よんでいます。 目めを開あけてみると、若者わかものは一人ひとりの老翁ろうじんに介抱かいほうされていました。「おお、お気きがつかれましたか」 老翁ろうじんは、ここへたきぎを取とりに来きて、死しんだ様ように倒たおれている若者わかものを見みつけたのです。「お前まえさんは、あの高たかい崖がけから落おちなさったんだね。それにしても、よく大した怪我けがもせんで」 老翁ろうじんは若者わかものを助たすけ起おこすと、若者わかものを背せに背負せおって山やまを下くだって行いきました。 その後うしろ姿すがたを、高たかい崖がけの上うえから大おおきな牡丹ぼたんの花はなが静しずかに見送みおくっています。 その花はなには、朝露あさつゆが乙女おとめの涙なみだの様ように光ひかっていました。 そして若者わかものが家いえに帰かえってみると、不思議ふしぎな事ことに山やまで見みたあの大牡丹ぼたんの花はなが、前庭ぜんていに咲さいていたのです。「???これは」 不思議ふしぎな事ことに花はなはそれから何なん年ねんも何なん年ねんも、いつも変かわらない美うつくしい姿すがたで咲さき続つづけました。「この牡丹ぼたんが、あの美うつくしい乙女おとめだったのか」 若者わかものはその牡丹ぼたんの花はなをとても大切たいせつにして、终身いっしょう妻つまをめとらなかったという事ことです。おしまい预览时标签不行点收录于合集#个
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